回想電車

世に放った曲の後書きとか

カップとコーヒーについて

どうもJensです。



今まで上げた曲(って言ってもまだ3曲)の後書きを世に晒していくべく、ブログを始めたので、まずは初作品の曲から。


カップとコーヒー(feat. 初音ミク



2020年12月25日公開。
制作からミックス、動画作成まで全部ひとりでやりきりました。音楽人生でこれは初めてのことだった。今聞き返すとミックス酷え...これは後々、例えばアルバム出すってなってこの曲も収録するってなったらそれ用にミックスし直します。なんならアコギもレコーディングし直す。



▼コーヒーがテーマの曲を作りたかった
僕はコーヒーが好きなので、豆を挽いてお湯をおとしてってやってるんですが、コーヒーをテーマに1曲書いてみたいなあとは常々思ってて。取り敢えずオケだけ作りかけのものがあったから、それに当て込んだらいいかも?と思って制作を進めることにした。でも好きなものをテーマに曲を書くって意外と難しい時があって、この曲も例外ではなかった。難しいっていうのは、アイディアが全く出ないってわけじゃなくて、逆に色んなアイディアがありすぎてどれにするか迷ったりっていうこと。全くアイディアが出ないのも大変だけど、ありすぎるのも問題。僕はその辺り、ちゃんと絞って定めてっていうのが苦手というか、色んな要素を詰め込みすぎるから、曲としての世界観が広くなりすぎちゃうことが多くて。そうすると「結局何が言いたいの?何を伝えたいの?」ってなってしまう。自分が満足するだけでいいならそれでもいいけど、相手に伝わるって部分で見ると、やっぱりそれでは不十分なわけで。表現したいことは一文で伝わるような、シンプルな方がいいっていうことは頭にあって、あとはそれをどう物語として創っていくか、どんな言葉を選んでいくか、どんな表現をしていくかの作業。
まあ結局のところ、この曲はコーヒーがテーマと言ったけど実はコーヒーカップの方にフォーカスしてたりもするんだけどね。笑 でもそこはなくてはならない要素だったからいいのだけれども。



▼跳ねるリズム、今まで使ったことのないコード進行
オケの話。跳ねるリズムの曲が大好きだから、そういう曲に出会うたびおおっ!ってなるし、自分でも作ってみたかった。でもこの曲の作りはじめの段階は跳ねるリズムじゃなかったんだよね。もっと普通に8ビートだったんだけど、やっぱ跳ねるリズムの方がいいやってなってそれに変更。さっきもちらっと書いたけど、この段階ではコーヒーがテーマってのはまだ決まってなかった。この曲を作ろうと思ったきっかけのひとつに、僕の好きなバンドの曲がまさに跳ねる曲で、その曲を聞き込んでてこんな感じの作りたいなあと、1年くらい前から思ってはいた。その曲のコード進行がとても素敵でそれに影響されました。
今まで使ったことのないコード進行、これはイントロの部分ですね。ギター2カポでA→B7→D→Eって弾いてるんですけど、B7がミソですね、余談ですけど2カポで曲づくりするのが最近のお気に入りです。あとはサビのコード進行も好き。D→E→C#m→F#m→D→E→F#m→Em7→A7って弾いてるんですけど、最後2つが1拍ずつ入ってるのが良い。あとは曲のキーがB♭ってのも相まって響きがとっても綺麗。キーが違えばギターの押さえ方違うし、それによって当然聞こえ方が違ってくるし。まあ実際ミックスしてる時はバッキングギターのコード感なんてあんま聞こえてこないけど、曲を作り始めるときの感覚は結構大事にしてる。

僕はまず1曲分の構成を決めてギターのバッキング録って、そこからメロディを考えていくスタイル。メロディ作りは基本は感覚で進めてますね。仮ギターのバッキングを何度も聞きながら口ずさんで、これ良いじゃん!ってのを探してます。で、部分的になんとなく定まったら鍵盤で確認して曖昧な部分を直したり、音程は低すぎないか高すぎないかとかを調整。ミクに歌わせるから、事実上はどんな音程でも出せるけど、僕は作るときはちゃんと人が歌うのを想定して作ってるから、無理な音程の間隔だったりしないようにしてる。あとはいかにシンプルに作れるか。複雑なメロディライン、それはそれで魅力があるだろうし、それが合う曲もあるかもだけど、基本は一回聞いただけで誰でも口ずさむことができるように心掛けています。シンプルとは言っても、単純とはまた違う。いくらシンプルでも面白みがなければ意味はないし、メロディは楽曲の顔でもあるから、ここは慎重にというか丁寧に、自分の感覚と理論をバランスよく組み合わせて進めてます。とは言っても難しいんだなこれが。

順番前後しますが、曲の構成もちょっと面白くしてて、ワンコーラス終わって2番入るんですけど、2番はAメロ→Bメロっていうのじゃなくて、半Bメロ+半Aメロって感じになってます。これも初めて使うパターンでしたね、今後も使っていきたい。

ギターに関していうと、イントロで弾いてるリード、カッティングが入ってるやつ。これは自分でもいいフレーズだなって思いますね。カッティングを入れるのは初めてじゃないけど、ここまで動きがあって自分でも納得いくのは初めてでした。このイントロとアウトロ、2番〜サビのリードはバッキングの時のピックとは別のものを使いました。おかげでリードフレーズのニュアンスがより表すことができたかなあと。レコーディングはマジで大変でした。指が裂けるかと思った。ソロの部分はスライドバー使って弾いてます。これも初です。スライドバーデビューでした。でも本当に難しかった。ちょっとでもズレると音程もずれるし、ちょっとでも位置が甘いとすぐビビるし、イライラしながらレコーディングしてました。笑 あとはアコギのマイキングとマイク選びはもっと勉強しなきゃなあと思いました。今回57一本で録ったんだけど、コンデンサーマイク使う方が良いなあと反省(これはベストピクチャー、後に作る曲の時にちゃんと学びを活かしました、えらい!)。ドラムとベースは打ち込みでした。ドラムのフレーズ、フィルとか強弱とか、これは要勉強ですね。今後の課題。



▼明るい曲調に悲しい歌詞を乗せたかった
歌詞、物語、世界観についての部分。コーヒーがテーマとは決まったけど、そこから先は全然決めてなくて。まずはコーヒーに関する単語、言葉を探すところから始めました。そうしていくつか言葉を見つけたあと、歌詞を書いていこうと進めるんですけど、オケが思ったより明るい感じになったから、幸せな感じで進めてみようかと最初は思いました。でも気付いたんですよね、明るくて幸せな感じの物語書けねえって。別にそういう曲が嫌いってわけじゃないんだけど、自分が書くってなるとどうもしっくりこなくて。それと明るい曲調の曲に悲しい歌詞を乗せた曲を作ってみたいと思ってて、ならばその路線にしようってなりました。僕は歌詞を書く時、必ず実体験から引っ張ってくるんですけど、今回も自分の出来事の中からピックアップしてきました。言葉選びの部分は、小説っぽい感じにしたいと思いつつ、ちゃんとコーヒーという話題を中心に置きつつ、考えていきました。前半は描写がメインだけど、徐々に抽象的な、心の動きを表現するようにシフトさせられるようにしました。
あと表現のことで言うと「ゆっくり落ちて 一瞬で砕けた」ってフレーズ、これよくないですか?スローモーションのように落ちて見えるけど、割れる時は一瞬なんですよね。物事の儚さを表したかったから、この対比はシンプルで分かりやすくて自分でも良いなあと。あとは「徒然なるは、ノンシュガー。」これもお気に入りフレーズです。そうそう、歌詞を書くときに心掛けていることの一つとして、七五調を基本にしているってのがあります。日本人は何故かこの七五調ってしっくりきますよね。だから基本は五音や七音で書いて、メロディに乗せた時合わなかったら足すなり引くなりして調整してます。

この曲のイメージを、前向きな曲だねって言ってくれるんですけど、僕的にはこれは全然前向きな曲ではないんですよね。なんというか、具体的には言えませんけど、ちょっと皮肉が入っているとでも言えばいいのかな。まぁそれは僕自身の解釈なんですけど。
基本的には聞いてくれる人の聞こえたように感じたように、物語を世界を想像して欲しいですね。余談ですが、僕はBUMP OF CHICKENをとっても尊敬していて大好きで、歌詞を書くときはBUMPもとい藤原基央の言葉選び、表現を参考にしています。藤くんの表現は素晴らしいの一言じゃ収まりません。簡単な言葉を使って他じゃ見たことのない表現をしてくれる。いつか自分もそんな風になりたい。歌詞が素敵なアーティストだねって言われる存在になりたいです。




とまぁこんな感じで。正直こんな書くつもりじゃなかったので、めっちゃ読みづらいかもですね。
一人でも、読んでくれる人がいれば良いなあという思いを願いを込めて、精一杯書きました。
次回は2作品目「ダイヤモンド」について書きます。



ではまた。

はじめました

どうもJensです。


3月になったのでブログをはじめることにしました。


公開した曲の後書き、セルフライナーノーツ的なのを書いていこうかなあと思ってます。



やっぱり一生懸命考えて命を注いで作った曲のこと、ここを拘ったとかこんな背景があったとかここに注目して欲しいとか


伝わって欲しいことは伝わらなきゃ始まらないわけで。



伝えたいことも作品の一部なんだと信じているので。



新曲を公開するたびに書きますので、流し読みでもいいので見てやってくださいな。





よろしくお願いします。